ITEPによる
国際交流支援事業
について

私達はこれまで米国を拠点に、あるいは日本国内に拠点を持ちながら海外公演や海外からの招聘公演などで、照明・音響・映像デザイナーや技術監督、プロジェクト・マネージャーとして、あるいは照明を中心に海外の最新舞台機材の専門家として、従事してきました。

その知識と経験、そして培ってきたコネクションを活用し、新しい角度から舞台芸術界の発展と人材育成を支援する事業を、皆さんと共に展開していきたいと考えています。

ITEPの国際交流支援事業

海外研修支援事業

LDI研修事業
海外大学講習支援事業

海外講師招聘
セミナー支援事業

海外ネットワーク
構築支援事業

海外と日本の違いを検証しつつ、海外の技術や制度を学べるように

アメリカなどの海外では、舞台スタッフの多くが大学や大学院などの高等教育機関において、系統だった教育を受け劇場現場へと送り出されています。そこでは技術だけでなく、組織やチームの一員としての働き方や考え方も学びます。

海外と日本の違いを検証しつつ、海外の技術や制度を学ぶことは、舞台プロフェッショナルとしての幅を拡げることに大きく寄与すると考えており、そのような教育機会の創出を支援します。

海外研修支援事業

LDI視察研修支援事業

LDIに行ってみませんか?

毎年秋にラスベガスで開催される世界最大級のコンサート・舞台照明、及びプロジェクションとステージング機材に特化した見本市であるLDI(Live Design International)。ITEPでは、カスタマイズされた視察研修の実施を支援します。

LDIは、参加費を支払えば誰でも入場可能で、個々に展示を見てまわることができます。それだけでも相当量の情報が入手可能で十分価値があります。

LDI参加のちょっとした壁

各企業が運営する展示ブースやスタッフ、配布物は基本的に英語のみで運営されていて、相応の英語力がないと機材に関する質問や解説を受けることが難しく、ストレスを感じるかもしれません。さらに商談となるとなおさらです

またLDIでは「最新機材のスペック紹介」や「海外照明デザイナーによる最新の照明演出について」など、テーマ別のレクチャーや講座も実施されていますが、これら講座はすべて英語での開催となり、特定のグループに向けて実施されるものでもありません。

特に学生や経験の浅い舞台プロフェッショナルの場合、海外の機材や業界の動向に関する基本情報の欠如、言葉の壁、LDIに関する理解や事前準備の不足から、LDI視察の成果を十分に見いだせないケースがあったとも聞いています。

ITEPの支援事業では

ITEPではLDIでの視察・研修の実施を検討される団体や学校に対し

「個々のニーズや英語・日本語に対応した視察サポート」
「海外舞台専門家による最新の照明演出や舞台設備に関する講座の実施」
「主要機材メーカーによる最新機材の紹介と操作・機能に関する説明会の実施」

など、より充実したLDI視察・研修を実現する支援を提供します。

What’s LDI

LDIとは

LDIとは、毎年秋(隔年で10月下旬と11月下旬に開催)に、エンターテイメント・ビジネスのメッカである米国・ラスベガスで開催される世界最大級のコンサート・舞台照明、及びプロジェクションとステージング機材に特化した見本市&カンファレンスです。

全米のみならず全世界から劇場照明、舞台機構、映像・特殊効果機材の販売会社や顧客、関係者ら14,000人が参加する業界恒例の大イベントです。

ETCやMartin、Vari-Liteなど劇場照明の世界を代表するリーディング・カンパニーは言うに及ばず、照明のみならず、プロジェクションや演出機材などでも業界への進出が著しい中国企業や、今も革新的な技術力を示すヨーロッパ、そして日本からの企業も参加しています。各メーカーが展開する展示ブースでは、最新機材の展示に加え、セールス・エンジニアによる機材説明や商談の機会を持つ事ができる他、各メーカーの威信をかけた最新機材によるデモンストレーションも実施されます。

LDIVariliteでのVari-Lite(バリライト)社による照明機材デモンストレーション

LDIでのChauvet (ショーべー)社によるムービング機材解説

海外大学講習支援事業

海外で「学ぶ」

ITEPでは、現地大学付属の劇場などで、米国における舞台スタッフのための夏季集中講座の開催を検討しています。

劇場を「学ぶ」

アメリカなどの海外では、舞台スタッフの多くが大学や大学院などの高等教育機関において、系統だった教育を受け劇場現場へと送り出されています。そこでは技術や知識だけでなく、組織やチーム、そして社会の一員としての働き方や考え方も学びます。また演出家や他のデザイナーらとのコミュニケーションや作業の進め方も学びます。
日本の伝統的な徒弟制度や現場トレーニングとは違った舞台プロフェッショナルの育成環境があります。

国際的な活躍のために

また、今日ほど社会のダイバーシティーや相互理解の重要性が叫ばれる時代はなく、 国際的な交流事業の重要性と必要性は、今後、さらに増すものと考えられます。

一方で国際交流の現場において、情報や経験の圧倒的な不足から、円滑なコミュニケーションが実施できていないケースが多く見られてきました。我々の経験の中でも「こういう状況を事前に理解していれば対応も違ったのに」といったすれ違いを経験することがあり、現場スタッフの理解と知識の集積は重要な課題と言えます。

海外と日本の違いを検証しつつ、海外の技術や制度を学ぶことは、舞台プロフェッショナルとしての活動や思考の幅を拡げることに大きく寄与すると考えられます。しかし海外の大学や大学院に留学するとなると、経済的、時間的な負担も大きく、語学力や入学条件も大きな問題となります。

ITEPの支援事業では

ITEPでは、テキサス大学エルパソ校・劇場学部などの協力を得て、現地大学付属の劇場などで、米国における舞台スタッフのための夏季集中講座(10日間程度)の開催を検討しています。日本の劇場界を支える若い人材や学生が海外との交流や海外への進出に意欲を持てるような、研修と交流機会の創出を支援します。

海外講師招聘・セミナー

私達はこれまで米国を拠点に、あるいは日本国内に拠点を持ちながら海外公演や海外からの招聘公演などで活動してきました。そこで培った知識や経験、そして構築してきたネットワークやコネクションを活用し、舞台に関する7ジャンル(照明、映像、音響、舞台美術、衣裳・メイク、舞台監督/ドラマターグ、制作・プロデュース)を網羅する『アメリカの劇場人材教育から学ぶ技術と制度、働き方』と題するeラーニング動画を製作しました。

同eラーニングシリーズでは、米国の舞台で活躍するデザイナーやプロダクション・スタッフ、そしてプロデューサーらを講師と迎えています。彼らの多くは舞台で活躍しながら、米国の大学や大学院で教鞭を取っており、後進の指導にあたっています。

彼らはまた、自らの知識や技術、経験を日本の舞台スタッフや舞台プロフェッショナルを目指す学生たちに提供する機会、そして日本の舞台業界の発展に貢献できる機会を求めています。

ITEPでは、このような人材のネットワークを保有しており、海外からの講師招聘、海外舞台デザインやプロダクションに関するセミナーやワークショップの実施を希望する法人団体や学校を支援したいと考えています。

海外ネットワーク構築支援

ITEPの海外ネットワークを活用し、日本で活動する舞台プロフェッショナルやデザイナーの皆さんと、舞台芸術に新しい価値観や考え方、そして知的刺激を相互に提供できるような国際交流プログラムとネットワークの構築を支援します。

ITEPの支援予定事業

海外のデザイナーや制作者と気軽に意見や情報の交換ができるような場の提供

舞台芸術を学ぶ日本と海外の学生の交流事業の支援